高浜市指定無形民俗文化財 おまんと祭り
丸太で組んだ円形馬場の中を、鈴や造花を背負って疾走する馬に法被(はっぴ)に地下足袋姿の若者が飛びつき、人馬一体となって駆け抜けていく勇壮な祭礼。
高浜市や知多郡東浦町を中心とした知多湾岸で行われていますが、高浜の“おまんと”は、全国にも知られています。
中でも春日神社で行われる「おまんと祭り」は
高浜市無形民俗文化財に指定されています。
馬の背に神様のよりしろ(神霊が宿るもの)となる飾りを載せ、飾り馬具をつけた馬を社寺に奉納する「馬の頭(馬の塔)」という祭礼が、愛知県尾張地方から西三河地方にかけて分布していますが、“おまんと”はその「馬の塔」から派生した祭礼だと考えられています。
- ジャンル
- 伝統・文化・祭事
- 開催地・開催予定日
- 春日神社・八剱社:例年10月第一日曜日とその前日
八幡社:例年10月第二土曜日
神明社:例年10月第二日曜日
神明宮:例年10月第四日曜日
※令和2年度・3年度は中止
高浜市指定無形民俗文化財 射放弓
お弓奉納の儀として約360年もの歴史を誇るお祭りです。
裃に大小の刀を差した武者姿の若者が、厳しい作法にのっとり、東西へ白羽の矢を放ちます。放たれた矢は、見学者が争うように拾い、破魔矢として家に飾る風習があります。
射放弓は、万治2年吉見喜左衛門尉源経孝という人物が射放弓のお墨付きを下したことから始まりました。村の安泰と災厄除去を願って、斉戒沐浴をした若者が神前で射放つ白羽の矢は昔から魔よけの矢として競って拾い家に飾っています。
昭和50年12月に高浜市無形文化財に認定されました。
- ジャンル
- 伝統・文化・祭事
- 開催地・開催予定日
- 八幡社(八幡町)10月第2土曜日
神明社(芳川町)10月第2日曜日
愛知県指定無形民俗文化財 えんちょこ獅子
高浜はその昔、用水不便な地であったことから祭りは「雨乞いや降雨のお礼」の祭りで、駆け馬や獅子舞が奉納されていたとの記録が残っています。地区組ごとに異なった獅子舞があり、その中でも特に森前組の獅子舞は極めて面白く、軽快なお囃子に合わせて曲芸を思わせる「二人立ちの獅子舞」が、今に伝わる「えんちょこ獅子」です。
- ジャンル
- 伝統・文化・祭事
愛知県指定無形文化財 細工人形
毎年5月上旬に高浜市の宝満寺・柳池院の祭礼「花の塔」に細工人形が展示されます。
細工人形は、自然物(貝殻や種子、木竹の皮)などを竹などで作った骨組みの上に飾り付け、歌舞伎や伝説、縁起物などの場面を作るものです。
細工には、小さな貝殻をピンセットで一枚一枚貼り合わせたり、竹を薄く輪切りにしたりという非常に細かい作業を要します。
出来上がった作品は、元になった素材をよく見ないと分からないほどとても素晴らしい作品に仕上がっています。
昭和39年に愛知県が無形文化財に指定しており現在、細工人形保存会が結成され、その匠の技が受け継がれています。
また、細工人形の展示には、花人形も作られ、菊人形が隆盛になるにつれ当地の人々は菊師として
日本各地で活躍するようになっています。
お釈迦さまがお生まれになった時、右手で空高く指差し、左手で大地を指差すと竜王が天より香水を降り注ぎ、産湯とされたと記されています。
その言い伝えに基づき、お釈迦さまの生まれた旧暦の4月8日に“はなまつり”が開かれ、お釈迦さまに甘茶を注ぎ生誕を祝います。
- ジャンル
- 伝統・文化・祭事
花の塔
高浜市吉浜の柳池院と宝満寺(ほうまんじ)で「花の塔(とう)」「おためし」とよばれる祭礼が行われます。 これは熱田神宮が発行する「熱田神宮豊年祭之図」を地元で再現するもので、その年の豊作を占う行事です。
- ジャンル
- 伝統・文化・祭事
- 開催地・開催予定日
- 柳池院・宝満寺 : 5月上旬