日本最大の生産量を誇る三州瓦
三州瓦は、愛知県西三河地方の旧国名「三河」を意味する「三州」を冠にした、粘土瓦のことをいい、石州瓦、淡路瓦と並ぶ日本三大瓦のひとつです。同時に、日本最大の生産量を誇っています。
高浜市で瓦が作られるようになったのは、およそ300年前。瓦に適した粘土が掘れたことや、船便による運送が容易な場所であったことなどで、瓦産業が発達したといわれています。
三州鬼師の技が光る「鬼瓦」
鬼師の技が光る鬼瓦は、和式建築物の棟の端などに設置される板状の瓦の総称で、厄除けと装飾を目的とした役瓦のひとつです。三河地区で採取される三河粘土を使い、鬼師の技術を徹底的に追求した手造りの鬼瓦は、見事なものです。
高浜の鬼師たちは、知恩院や平安神宮、天竜寺、熊野神社などの神社仏閣をはじめ、歌舞伎座や彦根城など、全国で活躍しています。