観音寺境内にある高さ8mの陶管焼の観音像は日本一の大きさ。昭和34年建立。
高台の観音寺には陶製の大観音像「衣浦観音」が街を見下ろすように立っています。この観音像は、高浜の鬼板師で「鬼長」の屋号を持つ浅井長之助氏の製作で、これを焼成したのは、陶管の窯元、森五郎作氏です。歳月約4年の苦心の末、昭和34年3月完成しました。高さは8メートル、中央は鉄筋コンクリートの円柱を基礎にして、12角面の外観台の上に建っています。製作に当たっては本尊48蓮台を24の部分に分けて造り、これを組立て結合しています。焼成には、粘土の収縮率がそれぞれ異なるため、非常な苦心研究の上製作されたとのことです。陶製の観音としては日本一です。観音さんの台座の十二支やお堂壁面に埋め込まれた十神将、三邪鬼が支える大香炉、観音寺の屋根の飾り瓦もみどころです。
境内の左奥には、江戸末期の狂俳の宗匠、“桃花亭お高”の辞世の句を刻んだ墓碑があります。桃花亭お高は本名は石原善兵衛於高という男性で、回船問屋の石原家ゆかりの方でだそうです。
※狂俳(きょうはい)とは中部地方の雑俳(ざっぱい)のひとつで、狂俳冠句とか前句といわれるものです。
鐘つき堂の屋根の珍しい下向きの鬼
陶製の大香炉を支える三邪鬼
“桃花亭お高”の辞世の句羞(はずか)しの我や柳に散りおくれ
愛知県高浜市青木町9丁目
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高台の観音寺には陶製の大観音像「衣浦観音」が街を見下ろすように立っています。
この観音像は、高浜の鬼板師で「鬼長」の屋号を持つ浅井長之助氏の製作で、これを焼成したのは、陶管の窯元、森五郎作氏です。
歳月約4年の苦心の末、昭和34年3月完成しました。高さは8メートル、中央は鉄筋コンクリートの円柱を基礎にして、12角面の外観台の上に建っています。
製作に当たっては本尊48蓮台を24の部分に分けて造り、これを組立て結合しています。
焼成には、粘土の収縮率がそれぞれ異なるため、非常な苦心研究の上製作されたとのことです。
陶製の観音としては日本一です。観音さんの台座の十二支やお堂壁面に埋め込まれた十神将、三邪鬼が支える大香炉、観音寺の屋根の飾り瓦もみどころです。
境内の左奥には、江戸末期の狂俳の宗匠、“桃花亭お高”の辞世の句を刻んだ墓碑があります。桃花亭お高は本名は石原善兵衛於高という男性で、回船問屋の石原家ゆかりの方でだそうです。
※狂俳(きょうはい)とは中部地方の雑俳(ざっぱい)のひとつで、狂俳冠句とか前句といわれるものです。